ストーカーは男が多く、幽霊はいつも女

今度はちょっと変わった感じでノート書いてみようと思います。
ついこの前だと思いますが、「話を聞けない男、地図の読めない女」という本がありましたね。アラン・ピーズとバーバラ・ピーズご夫婦の共著で、男と女の脳の構造の違いがあるということを基づいて、男性と女性の考え方や行動の相違を説く行動学の内容でした。
よく「男女平等」という言葉を聞きます。私はそれをスタートラインの一致だと解釈していますが、多くの人はそれを「能力の相当」だと理解しているらしいです。自分はそのような考え方は危険だと思っています。決してどちらが優れているか、どちらが劣れているかと差別しているのではありません。男女の身体の違い、この本によると脳の構造さえ違っていたことから、私たちは同じ物を見てもかなり違う捉え方になるでしょう。さらに個人差を考えると、ますます違いが広がっていくことは明白です。
話が変わりますが、ある日上司のKと後輩のHと話していました。内容はまあ、制作の間でよくあるかもしれない自虐的でどうでもいい話ですが。何をついて語ってるのは覚えていませんが、なぜか私は「自分は女ですから、一回怨みを持ってしまうといつまでも持ち続きますよ」と、真面目に宣言し出しました。
それを聞いて上司Kは、「いや、男だっていつまでも持ち続くことあるよ、女だけじゃないって」と、いつものようにフォローしてきました。
「そうなの?」
「そうだよ」
「でもやはり違うと思うの、だってみんな、ここ(制作部屋)であのやろうあのバカ死ねよとかって言うけれど、本当は本心からそう思ってないでしょう?」
「まあ、思ってないね」
「でも私思うの。だからなるべくそういう言葉を口にしないでさ。いったん『死ね』を口にしたら、本気で殺したくなっちゃうからね」
あまりにも真実味のありすぎる発言で、ちょっとした沈黙。
「でも忘れないものは忘れないよ。しばらくすると、いい思い出になるはず」と、心のやさしい上司K。
「そうかな〜?いつまで経っても、やな思いはやな思いだと思うよ」と、普通の会社だったらとっくにクビの私。
そこで、後輩Hをこう言いました。
「そういえば、男がずっと持ち続けるのは、確かにちょっと違うかもしれませんね」
「どういうこと?」
「男の方は未練だと思いますよ」
頭の切れるこの男です。
「別れの原因、まあ、相手の悪いところをずっと覚えているのは女で、相手のいいところしか覚えていないのは男なんです。しかも、酒とか飲んでいたら、実際はそんなによくなくても、勝手に美化してしまうのさ」
と、話をうまくまとめた後輩Hの顔に、少し誇らしげな笑みが浮かびました。上司Kもなんとなく頷きました。そしてそうか、そうですね、今日はいいこと教えられました、だからストーカーは男が多く、幽霊はいつも女だったんだよね!…と、どうでもいいことで感動する私でした。
男は死ぬまで未練を抱き、女は死んでも怨みを忘れない、か。
ちなみに、「話を聞けない〜」書中のテストもやってみました。180点で女脳に寄っている中間脳です…それはそれは。