自転車なんだよ、人生は

最近自転車通勤を再開致しました。荻窪⇔新宿。
片道8.4キロ。私の鈍足では40分も漕ぎ続ける必要があります。
自分は台湾から日本へきた身で、住む所はどこでもいいわけです。なにせ実家が国外なので。その時はわざわざ会社の所在地に合わせて部屋を借りました。労働時間の長さは承知の上、ならばせめて通勤には時間をかけたくなかったのです。終電や始発に縛られずに、帰りたい時すぐ帰れるように。
しかし、それが一年間でも経たないうちに、私の勤務地は荻窪から西荻窪へ、終いに今年の五月からはおしゃれな西新宿にきました。ビルがきれいになってネット環境もすごく良くなりましたけれど…
遠い。遠いですわ。
終電が必ずと言っていいほど乗れません。でも私は、仕事はいくら忙しくても、その日必ずケジメをつけて帰らなければというのがポリシーなんですので、そこで自転車通勤を始めました。最初はややつらいでしたけど、慣れれば毎日の軽い運動にもなれるので結構気持ちよいものさえ感じます。
が、それは夏のうちの話。秋に入り、更に冬に入ると、深夜の自転車を毎日40分も乗らないといけないのは、亜熱帯出身の私にとっては耐え難いことです。寒い、日本はどうしてこんなに寒いのでしょう!
で、何とか遣り繰りして毎日終電を間に合わせて乗ってましたが、仕事の進行状況に連れそれもだんだん出来なくなりました。毎日夜のうちに帰りたければ、自転車通勤を再開しざるを得ません。もちろん帽子、耳当て、マフラーというフル装備で、とほほ。
まあ、これは十年後、あの頃は若かったなといういい感じの思い出になれると信じて、東京プリンの歌でも口ずさみながら、今日も深夜の青梅街道を走り抜きます。