VOFAN、再び登場
- 作者: 講談社
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/06/22
- メディア: ムック
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (69件) を見る
この間のファウスト6号(A・BSIDE)に引き続き、今度は6月24日発売した別冊『コミックファウスト』に、VOFANが再び登場。B5カラー6ページの書き下ろしで、いつものあの
さて、VOFANのことで私も少し手伝いをしたので、今日うちの会社に献本が来た。封筒を開けてみると、B5判で透明カバーそして折込表紙…すごく贅沢な感じ*1、紙もいいもの使っているし、雑誌作りとしては見てて本当に羨ましい。一回こういうのを作りたかったよ…でも予算が、というより値段上げられないから無理だ。
もらったばかりなので漫画の部分はざっとしか読んでないが、TAGROさんのが好みかな。西島大介さんのが好き嫌いというより「考えさせられた」と言うべきだろうか…キャラのないキャラ漫画って、こんな感じじゃないかと。うーん、さすが。あとは舞城王太郎さんの漫画…いろんな意味で面白い、ページ単位コマ単位で「続きを読みたい」気をさせてくれる。終わり方は微妙だが*2、面白い。舞城王太郎さんって実に不思議な作家だ。
編集長の太田さんには申し訳ないけど、個人的一番楽しみにしているのはCLAMP*3でも高河ゆんでもなく、やはり北米版『SHONEN JUMP』初代編集長成田兵衛さんのインタビュー(及び『IKKI』現編集長、『少年ジャンプ』の現編集長お二方関連の文章)だった。「マンガはアニメの派生物みたい」な見方は、台湾でもそうなってきた(昔は違ったのに…)。結局、「マンガ」というのは日本特有な文化で、他国にとってはやはり外側にある…その自覚を持っていないと、いつまでも内側のモノにすることはできないじゃないかと、私は思うけど。その点について、台湾はどこか「いいモノは仕入れてこれば自分のモノ」の感覚持っているようだ*4。そう、自覚が足りないというか…だから台湾はいつまでも空っぽか……と、嘆きタイム。それとid:ceena(椎名ゆかり)さんの寄稿も面白かった。私にとってこの『特集企画』だけでも1000円以上…大げさか、じゃ…780円の価値がある*5。マンガ学会の会誌だってなかなか見れないもん、これ。アメリカでのマンガ事情に興味のある方にはおすすめです。
小説はあとでじっくり読む予定。
*1:そんで定価も高かった…透明オビ(でもあの高さはもうカバーだよ)は高いんだろうね…VOFANの画集を作る時にはすでに経験済みなので。しかしいくら日本でも、ベースは漫画の雑誌が1300円なんて非常しk…コミック雑誌の棚では苦戦するだろう。
*2:これって終わってる?続きが気になるね(笑)
*3:高校時代はファンだったが。
*4:例えば昔、台湾の他社と話してて「…でも『ピー』はうちの作品ですから、うちだってその権利が『ピーピーピー』」とのセリフが出てきたことがある。それはおたくの作品ではなく、○学館の作品…つうかその原作者のモノでしょう…と突っ込みを入れたくなったが、ガマンした。
*5:天の声:「おまえ(献本なので)タダでもらったんだろうか…」あっ、う、ごめんなさい。