気持ち悪くて仕事にならない

手短く言うと、11月号は無謀な増ページにより、現在苦戦中。
苦戦中?
おいおいちょっと待てよ、11月号って11月1日発売じゃないか?
その通り。しかし未だにまだ4ページ分が真っ白だよ!ええ、あの《名探偵の掟 (講談社文庫)》とくっつけているコラムというか、本の紹介コーナーなのさ。
昨日は徹夜してもすべての原稿を書き上げるつもりだったが、なんとタイフーンが来て台北市の会社や学校全部休みでさ〜昨日夜10時テレビでこのお知らせを見た途端、ここ一週間ピンと張り詰めていた何かが切れちゃって、そのままぶっ倒れたよ。
もともと今朝に入稿し、さっさと午後校了して印刷にかける予定だからね。この一日のロスで、台北県市以外11月1日での発売は危うくなり、東部や南部ではほぼ絶望的になるが。
ああ、これでもう三回目だよ。校了前にタイフーンに来られたのは、雑誌自体がこれで7冊目だけなのに。
また、どうして今度の紹介コーナーが遅れたというと、ええ、11月号は掛け持ちしすぎたのもあったが*1、しかし最も重要な原因は、やはりテーマはあまり好きではなかった、生理的に。
だって「バラバラ殺人」だもの。ううっ、気持ち悪い。
小説本編はさすがに東野圭吾さんで、かなりコミカルに明るく書いてはあったが、それでも翻訳に少し影響が出ていた。なかなかタイプが進まないし、あとでバラバラ殺人のウンチクを書かないといけないと思うと、気がさらに重い。
深夜一人でバラバラ殺人の資料を調べたり、読み返したりするのも…ああっ、誰かをバラしたい気持ちにはさすがになれないが、「長く深い深淵を覗き込む時、深淵もまたお前を覗き込む*2」という気分には激しく襲われる。いやいや、頭が変になりそうだ。
今までこのコーナーを書く時、勢いやノリをつけるためにいつも「古畑任三郎*3」をテレビに流しっぱなしていたが、今回はさすがにかけられない…替わりに「マンハッタンラブストーリー」を見ようか。
悪夢から早く覚めるように祈る…いや、がんばるよ。

*1:やったとこには殆ど署名がないが、読んでのお楽しみ(WINK

*2: ニーチェ善悪の彼岸》「箴言と間奏146」。

*3:この前にアマゾンで3rdのDVDを買った。これですべて揃った。やったネ!