なんて「バイク」な奴だ
- 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
- 発売日: 2004/07/01
- メディア: おもちゃ&ホビー
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ふっとQianChongさんの日記「怎麼那麼機車?」を読んで、私が知っている形容詞としての「機車(バイク)」の歴史を振り返ってみた。
実際の出現時期が良く分からないが、周りの人がその「機車」を使え始めたのはおよそ十年前、大学二年生(1995年)あたりのことだった。最初は「やなヤツ」の意味だと教えられ、その後「不上道(状況が分かってない)」だという解釈に納得。基本的には若者言葉だった。
なぜかというと、台湾の都市内道路は「快車道(真ん中に位置し、車とバスの専用車線)」と「慢車道(両側に位置した車線、バスの乗り降りとかあるから混雑する)」に分かれ、バイクは「快車道」に入ってはいけないことになっていた。また、「慢車道」においても、台湾のバイクライターは車間の隙が見つかったら、すぐ入り込もうとする習性があるので、車の運転手の立場から見てはものすごく危険で(掠ってしまうじゃねーかよ、おらぁ)、まさに「不上道」な感じ。まあ、「何様だ」も通じると思うが。
その半年後、今度は「機車」を「彼女(ガールフレンド)」の隠語(名詞)として周りが使い始めた。しかしこれはQianChongさんが調べたように「雞*2」とかけているのではなく、「乗る」ことにかけていると。大切な彼女だから、送り迎えで自分のバイクに乗せられているし、まあ人によってその彼女をバイクのように乗ってしまう…と。
よって「怎麼那麼機車?」は、「何だこの女は?」でもいいし、「なんてやなヤツだ。」とでもいけると思う。ここの「機車」は名詞ではないので、「女」ということは強調していない。「やなヤツ」「何だその態度は」みたいな感じの方が近いと思う。
それにしても「機車」が現れてもう十年以上にもなったのか…時の涙がこぼれてきそうだ。