ComiComi(α)テスト開始&知秋
3ヵ月間ぐらい遅れた…とは言え、途中で白紙に戻されたアクシデントがあったからしょうがないと思うが、とにかく慣れないことをするのは大変だ…慣れてしまえばそんなに大変じゃなくなるとも感じるが、だからと言って大変なものはやはり大変で変わらない。
読み物(漫画に限らずページ状のモノであれば)投稿共有サイトComiComi、とにかく(α)テストまで持ち込んだ。見た目は「ニコニコ漫画」のままだが(苦笑)でも初期はこれでいいと思う。ただ現在はα版なので、サイトに入るのに強制的にサインアップが必要(サインアップフォームはこちら)多少英語が残っているけど、インターフェイスに日本語版もあるので、好奇心のある方はぜひ試してみて、ご感想を教えてください。
実験的でもあるが、今まで『月刊挑戦者』で連載したいくつかの作品は「全部」載せる予定で、しかもライセンスは全部クリエイティブ・コモンズの「表示-非営利-継承」で公開する。原因とかは語るとまた長くなるので、またいつか。
恒例ともまだ全然言えないが、前回の「忘れた情熱」と同じようにまず埋め込みビューアを貼ってみる。まだまだテストが必要だ*1。今度はVOFANの作品で、タイトルは「知秋(秋を知りて)」のカラー短編を。
これはVOFANが『月刊挑戦者』の2004年7月号から連載し、時々休載も挟んだが休刊するまで一応未完の形を取ってる『Colorful Dreams』シリーズの一編。『月刊挑戦者』で発表した当時*2は秋頃なので、秋の話を。凧が木の枝に引っかかれ、女の子はその凧を揺すり落とそうとしたら、秋を揺すり落としちゃった――ちょっと詩的なお話。*3
と言っても『Colorful Dreams』は大半詩的なお話で、自分は勝手に「彩色詩畫」と名づけた*4。連載が重ねて、これからの詩人は絵が描けないと勤まらないのではとさえ思った。VOFANのイラストは絵単品も好きだが、詩と絵が一体になったこのような表現が一番好きだ。本人もこのやり方が好きだと言い、こちらとしてももっと描いてほしいけど、「ネタを考えるのがすごく時間がかかるよ…」と時々弱音を吐いたりするので、結局月刊連載だが4年で37編。まあ単行本も2冊出てるので一応量産できてるかな。
ただVOFANの味というと、その「プレッシャーのない飄々とした感じ」が大事なので、量産させようとしてプレッシャーを与えても、多分いいもの上がってこないし、これからも自然体で無理なく飄々と描き続けていれば、今まで見たことのない何かをきっと見せてくれると思う。VOFANがイラストレータを担当している、西尾維新さんの『化物語』もアニメ化決定だし、それに伴ってまた何か変わるのだろう。
『化物語』と言えば、VOFANがComiComiでその関連のあるモノを張り出してる。なかなか面白いので興味のある方はぜひ探して見てください。足跡とか残してくれたら本人が読めなくても喜ぶのであろう。
*1:現にこれを書いてる今(2008-08-03-2200)、「忘れた情熱」の方はなんかエラーで読み込めない状態になってる。うう。(2008-08-04-1130 回復しました)
*2:2005年10月
*3:埋め込みビューアは片面しか読めないが、ビューアのページをクリックしたらサイトで見開きが見れる。現在はα公開だからサインアップが必要だが。
*4:その後はこの『Colorful Dreams』のお蔭で、ほぼ同時期に全く同じコンセプトで似たようなものをやっていて「カラーイラストーリー」と名づけてた男と出会った。スタンド使いは互いに惹き合うもんだな(違)ついでに宣伝すると、その男が編集長の『ファウスト』は2年半の沈黙を破り、8月8日には7号を発行する予定。VOFANの作品も載っています。ぜひお読みください。