十一月号入稿、校了

三十日置きに一回臨死体験
今度は穴を補うためにさらに大穴を掘ったような馬鹿な真似をした。自業自得だから誰も恨めない。まさに堀田戊傑の気分。
…だけど別件で恨むというより呪いたくなる出来事があった。まあ、起きたらまたさらりと。

さらりと

今月は雑誌のほかに、わが社初のマンガ単行本作業が並行で進んでいた。さすがに手が回らないので、DTPを外注に出した。CorelDRAWというソフトでしか入稿できないが、こちらもなんとか勉強して対応するので大丈夫だと思った。ってその外注先だが、台湾の最大手マンガ出版社の週刊マンガ誌で副編集長をやっている人だそうだ。業界歴五年、ちょっと小遣い稼ぎのつもりで引き受けてたと。
まあそれは頼もしい…はずだが、上がってきたデータサンプルを見て気を失うところだった。文字の並びは全然美しくない、だいだいその文字の大きさはあまりにも小さく、読み難くてありゃしない。聞いてみたら「あれはうちの会社のスタンダードですから」と返してきたが、やはり「うちでは文字をもっと大きくしたいです」とリテイク。
二回目。これ以上はセンスの問題だと思うので、とにかくデータをと。データが来てプリントしたら、発注した単行本サイズ(170mm×112mm)より一回り大きいじゃないか!B6判(182mm×128mm)になっているし!なんなんだこれ!
三回目。紙面サイズは直したが、チェックしてみると基準フレームの設定がやや広いので、断ち切り部分はかなり切られて、所々書き文字も半分切られてしまってる…「うちは文字さえ読めればOKになっているので」あの…それってプロの仕事ですか?
四回目。そろそろ疲れたので、もうこれ以上リテイクしない。こちらで全部直す。
ほとんど全直しの作業中、もともと全く分からなかったCorelDRAWの機能を徐々に覚えていく。自分の器用さにまた少し自信が強まった。上がってきたデータが全然設定していないため、CorelDRAWはできないと思い込んでいたが、なんとページサイズが設定できるのを気付く。
ページサイズも設定していないでDTPをやっていたのか…これは、台湾のプロ漫画編集者の仕事なのか…orz
スコッティー、スコッティー、私を転送してくれたまえ!